みなさん、こんにちは。
RESTAの村沢です。
今日はみなさんに、謝らなければならないことがあります。
私はこれまで、誤った情報をみなさんにお伝えしていました。謹んでお詫び申し上げます。
ごめんなさい。

🧬分子レベルで見た“老化の節目”──44歳と60歳のカラダに起こること
私はこれまで、「老い」というものは、
なだらかで、緩やかに──常に一定の勾配を保ちながら進んでいくものだと考えていました。

人によっては、どこかで怪我をしたり、病気をしたりして、
そのタイミングでガクッと落ち込むことはあるかもしれない。
けれど、そうした特別な出来事がない限り、
おそらくこのグラフのように、ゆるやかに“体力”や“回復力”が下がっていくのだろう──と。
そう信じていました。
そして、これまで関わってきたお客さんや患者さんにも、
同じようにお伝えしてきました。
・・・ごめんなさい。
どうやら、それは間違えていたようです。
🔬研究が示した「老化の波」
精神科医の樺沢紫苑(しおん)先生が紹介されていた、とある研究。
それを知った瞬間、「あ、これは今までの常識が変わるな」と思いました。
スタンフォード大学をはじめとする研究チームが、
25歳から75歳までの108人を対象に、血液・腸内・皮膚・口腔などからサンプルを採取。
RNA、タンパク質、代謝物、腸内細菌といった“体の分子情報”を徹底的に解析したところ──
なんと、老化は直線的ではなく“波”のように進むことがわかったんです🌊
そして、その波が特に大きく現れる年齢が、
👉 44歳前後
👉 60歳前後
この2つのタイミングだったのです。
つまり、体は「ずっと少しずつ老いていく」のではなく、
ある年齢を境に、体内の分子構造そのものがガラッと変化する。
研究チームはこれを、「生体システムの再構築」と呼びました。
ホルモン、免疫、代謝、腸内環境などが一斉に組み換えられるように動く──
そんな、まるで体が新しいモードに切り替わるような変化です🧠

💡この事実をどう捉えるか
「そんなに変わるなら、もう抗えないの?」
そう思う方もいるかもしれません。
でも、ここが大事なポイントです。
この研究は“老化の節目”を見つけたというだけで、
「老いを止められない」と言っているわけではないんです😊
むしろ、「備えるタイミングがある」という希望でもあります。
44歳、60歳。
この時期に、体を見直すスイッチを入れる。
それが、老化の波を“やわらげる”第一歩になると考えられるんです🌿
運動でミトコンドリアを活性化させる。
腸内環境を整えて炎症を抑える。
睡眠とリズムを整えてホルモンを安定させる。
そして何より、「心を穏やかに保つこと」。
これらはすべて、分子レベルの若さに直結しています。
RESTAでは、“体を動かして心を整え、心を整えて体を蘇らせる”という考えを大切にしています。
分子やホルモンといった見えない世界も、
ちゃんと心の在り方や日常の過ごし方とつながっているんです🌸
そして私はここに、トレーニングのさらなる可能性を感じました😆✨️

☀️老化は「終わり」ではなく「更新」
年齢を重ねることは、衰えることではありません。
体が変わる=次のステージへのアップデート。
44歳も、60歳も、
そして、それ以外のすべての年齢も──
「今日が、これからの人生でいちばん若い日」です😊✨
変化を恐れず、上手に波に乗っていきましょう。
RESTAは、その“再スタート”を全力でサポートします💪🌿
※今回引用した研究についての注意点も載せておきます!
- この研究の対象は「108 人」という比較的小規模なコホート(25~75歳)です。
- あくまで「分子・微生物レベルで変化が起きやすい年齢帯がある」というもので、「必ず44歳・60歳で全員に老化が飛ぶように進む」という意味ではありません。研究内でも「平均あたり」近くのピークであって、個人差があります。
- 研究が明らかにしているのは “変化が起きやすい時期・傾向” であって、直接「老化=劣化」と短絡させるのは少し乱暴です。「分子レベルで進みやすい変化の節目」といった解釈の方が良いでしょう。
- また、なぜこの時期に“波”があるかについては明確には解明されておらず、生活習慣・ホルモン・代謝変化・体組成変化など複数の要因が絡む可能性があります。一般記事でも「理由はまだはっきりしない」と言われています。
「この研究において、約25~75歳の108人を追跡した多重オミクス解析によって、年齢に対する分子マーカーの変化が一様な直線的増加ではなく、約44歳および約60歳前後で著しい変化を示す2つの時期を伴うことが明らかになった。」
「さらに、44歳付近では心血管疾患・脂質代謝・アルコール代謝に関連する分子変化が、60歳付近では免疫制御・炭水化物代謝・腎機能に関連する分子変化がそれぞれ目立った。」
🩵参考文献
- Shen X. et al., Nature Aging (2024). “Nonlinear dynamics of multi-omics profiles during human aging.”
- Stanford Medicine (2024). “Massive biomolecular shifts occur in our 40s and 60s.”
- The Guardian (2024). “Humans age dramatically in two bursts – at 44 and 60.”
- Scientific American (2024). “Why Aging Comes in Dramatic Waves in Our 40s and 60s.”
この研究について、更に詳しく考察した記事を、わたしの「わくしきぶろぐ」で載せていますので、良かったらこちらにも遊びに来てくださいね😉(下のバナーをタップ)



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