【後編】昨日のあなたと今日のあなた|次に変えるのは、枕じゃないかもしれない

沼田 ジム 整体

こんにちは!
RESTAコラムの時間です!

目次

枕の話、最終回

さて、3回にわたってお届けしてきた、

「枕に正解はあるのか??」

今回が最終回です。

前編では、「この枕が正解!」と決めつけることに、ちょっと立ち止まってみました。

中編では、枕の高さや形状によって、首のアライメントや筋肉の働き方などが変化することを、いくつかの研究から見てみました。

では、ここまで話してきて……

結局、RESTAではどんな枕が良いと考えているのか?

今回は、最初に結論をお伝えします。

RESTAでは……

「変わる枕」が良いと考えます。

……はい🤣

なんだ、結局おすすめの枕を紹介するんじゃないのか

と思った方。

もう少しだけ、お付き合いください(笑)。

なぜ「変わる枕」なのか?

理由は、とてもシンプルです。

私たちの身体は、毎日同じではないからです。

昨日と今日。

朝と夜。

運動した日と、していない日。

たくさん歩いた日。

仕事でずっと座っていた日。

よく眠れた日。

疲労が溜まっている日。

身体の状態は、その日その日で違います。

そしてもちろん、

半年後、1年後、5年後……

年齢を重ねれば、身体そのものも変わっていきます。

だったら。

そんな毎日違う身体を受け止める枕も、

少しくらい変わってくれてもいいんじゃないでしょうか?

私はそう考えています。

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一人ひとりどころか、自分も毎日違う。となれば枕も?

枕は「変わって」ほしい

もちろん、枕には人それぞれ好みがあります。

硬いほうが好き。

柔らかいほうが好き。

高いほうが好き。

低いほうが好き。

そば殻が好き。

ウレタンが好き。

羽毛が好き。

それはそれでいいんです。

今回、私が言いたいのは、

「この素材が正解!」

という話ではありません。

私が考える「良い枕」の条件の一つ。

それが、

「変形できること」

です。

その日のあなたの頭や首を受け止めるために、

押されたら沈む。

身体の形に合わせて形が変わる。

寝返りをすれば、また形が変わる。

また、

任意の形に変えられると良いなと思います。

めちゃ高くして落ち着くときもあるし

「この位置に、この厚さで!」みたいな時もある・・・。

つまり、

身体に合わせて、枕のほうも変われる。

そんな枕です。

なぜ、そんな、

「変形できる枕が良い」と考えるのか。

それもお伝えします。

だって、あなたの身体は毎日同じですか?

ここで、ちょっと考えてみてください。

あなたの身体は、

昨日と今日で同じですか?

1週間前と今で同じですか?

1年前と今で同じですか?

ましてや、

10年前と今で同じでしょうか?

……おそらく、違いますよね。

それなのに、

枕だけはずっと同じ形。

ちょっと不思議じゃありませんか?🤔

だから、

「最近、なんだかこの枕、合わないな……」

と思ったとき。

もしかすると、

「枕が合わなくなった」のではなく、

「あなたが、その枕に合わなくなった」

ということなのかもしれません。

身体の状態が変われば、枕への意識も変わる?

ここで、RESTAに通っている方の話を一つ。

この方は、RESTAでトレーニングを始める前、首や肩の痛み、腕の痺れなどに悩んでいました。

ところが、トレーニングを続けていく中で、身体の状態が変わっていきました。

そして現在。

以前悩んでいた首や肩の痛み、腕の痺れもなくなったそうです。

そんな彼に、あるとき私は聞いてみました。

「そういえば、枕ってどう?」

すると、

「前は気にしてたけど、最近は枕なんか気にならなくなった」

と。

🤣

これ、面白いですよね。

もちろん、これはあくまで一人の方の体験です。

「トレーニングをすれば枕が不要になる」という話ではありません。

ましてや、首や肩の痛み、腕の痺れがトレーニングによって改善したという因果関係を、ここで証明することもできません。

ただ、

身体の状態が変わると、「枕に求めるもの」や「枕への意識」そのものが変わることもある。

私は、この経験をとても興味深いと思っています。

じゃあ、枕だけ変えればいいの?

ここで、もう一つ考えてみたいことがあります。

眠っているときの身体は、

首だけでできているわけではありません。

頭の下には首があり、

その下には胸椎があり、

胸郭があり、

肩甲骨があり、

骨盤があり、

股関節があります。

例えば、仰向けで寝たとき。

股関節の動きや硬さによって、骨盤や腰の位置関係が変わることがあります。

首から遠い股関節ですら、身体全体の位置関係に影響する。

だったら、首のすぐ下にある胸椎や胸郭、肩まわりの状態は?

当然、無関係とは言い切れません。

だから私は、

枕を変えることだけではなく、身体そのものも「変われる状態」にしておくことが大切なのではないか

と考えています。

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寝る時のあなたの首は?胸は?背中は?股関節は?足は?考え出したらキリがありません。

「変わる身体」とは?

ここで言う「変われる身体」は、

単純に、

「身体を柔らかくしましょう!」

という話でもありません。

もちろん、柔軟性は一つの要素です。

でも私が考えているのは、

一つの姿勢に固まらず、状況に合わせて無理なく姿勢を変えられる身体。

です。

寝るときも、

起きているときも、

身体はずっと同じ形をしている必要はありません。

むしろ、

変われること。

それ自体が、身体にとって大切な能力なのではないでしょうか。

「変わる枕」×「変わる身体」

ここまでの話をまとめると、私は今、

「変わる枕」×「変わる身体」

という考え方を持っています。

枕は、身体に合わせて変わる。

身体も、その日の状態や環境に合わせて変われる。

その両方があれば、

快適な睡眠に近づくための一つの条件になるのではないか。

これが、現時点での私の考えです。

もちろん、

これは医学的に証明された「正解」ではありません。

「この枕なら誰でも快眠できます」という話でもありません。

睡眠には、枕以外にもたくさんの要素があります。

だから私は、

「これが正解です!」とは言いません。

でも、

「だから何でもいい」とも思っていません。

現時点で私が身体と向き合ってきた中で、

「こう考えると、ちょっと面白いんじゃないか?」

と思っているのが、

「変わる枕」と「変わる身体」

なのです。

そもそも「首が楽になる」と「よく眠れる」は同じなのか?

ここで、中編の話をもう一度思い出してみましょう。

枕の高さや形状によって、首のアライメントや筋活動などが変化することは研究されています。

では、

首が楽になれば、必ず睡眠の質も良くなるのでしょうか?

実は、そう単純な話でもありません。

中編で紹介した2021年の系統的レビュー・メタ解析では、枕のデザインによって首の痛みや起床時の症状などに違いがみられた一方、睡眠の質については有意な差が確認されませんでした。

つまり、

「首が楽になる枕」=「必ずよく眠れる枕」

とは限らないわけです。

ここ、けっこう大事だと思うんですよね。

だったら、

「首が痛い!」

↓

「もっと自分に合う枕を探さなきゃ!」

と、枕だけを追いかけ続けるのではなく、

「そもそも、今の自分の身体はどうなっているんだろう?」

と、一度自分のほうを見てみる。

これも、一つの選択肢ではないでしょうか。

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どっちかだけでもない、「どちらも考える」と言うスタンスが、快眠の一つの方法なのではないでしょうか?

「良い枕を探す」ことが間違いなのではありません。

ここは、誤解してほしくありません。

自分に合う枕を探すことは、もちろん悪いことではありません。

高さを変えてみる。

素材を変えてみる。

硬さを変えてみる。

それで楽になるなら、それも立派な方法です。

ただ、

もし枕を変えても、

変えても、

変えても、

なんだかしっくりこないのなら。

次に変えてみるのは、

枕ではなく、あなた自身なのかもしれません。

……。

……なんか聞いたことあるフレーズ🤣🤣🤣

「私に合う枕は?」から、「私はどうなの?」へ

これが、今回の3部作を通して私がお伝えしたかったことなのかもしれません。

最初は、

「私に合う枕はどれ?」

だった。

でも、少し視点を変えて、

「今の私は、どんな身体なんだろう?」

と考えてみる。

そして、

「この身体を、この枕はどう受け止めているんだろう?」

と考えてみる。

すると、

「正解の枕を探す」

だけではなく、

「自分の身体を知る」

という選択肢が出てきます。

枕に正解はあるのか??

3回にわたって考えてきました。

私は今のところ、一貫して

「誰にでも当てはまる、一つの正解はない」

と思っています。

だからこそ、

自分の身体を観察して、

試してみて、

変化を感じて、

また考えてみる。

枕を変えてみるのもいい。

身体を変えてみるのもいい。

その両方を試してみてもいい。

そして最後に。

あなたにとっての正解は、あなたの身体が教えてくれるのかもしれません。

ということで

「枕に正解はあるのか??」

これにて完結です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました😊


参考資料

  • Ren et al. (2016)
    Effect of pillow height on the biomechanics of the head-neck complex: investigation of the cranio-cervical pressure and cervical spine alignment.
    PMID: 27635354
  • Sacco et al. (2015)
    The effect of pillow height on muscle activity of the neck and mid-upper back and patient perception of comfort.
    PMID: 26209581
  • Lee & Ko (2017)
    Effect of sleep posture on neck muscle activity.
    PMID: 28626314
  • Pang et al. (2021)
    The effects of pillow designs on neck pain, waking symptoms, neck disability, sleep quality and spinal alignment in adults.
    PMID: 33895703
  • Jiao et al. (2024)
    The impact of pillow height on neck muscle activity: a pilot study.
    PMID: 39625641

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RESTA代表

Takashiのアバター Takashi 農作物筋トレブロガー,パーソナルトレーナー

村沢 貴志
1986年生まれ。柔道整復師、パーソナルトレーナーとして15年の経験を持つ。群馬県沼田市の"日本一小さいパーソナルジム"プライベートスタジオRESTA(リスタ)を運営。

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