【酸化②】ブルーベリーを食べる、その前に。酸化ストレスと生活習慣の話

沼田 ジム

こんにちは!
RESTAコラムの時間です!

10月は「酸化月間」

ということで
前回から、

「酸化」と「活性酸素」

についてお話ししています!

前回は、

「ROS(活性酸素種)って身体を老化させる悪いヤツでしょ?」

というところから始まりました。

沼田 ジム

確かに、ROS(活性酸素)が増えすぎて身体の処理能力とのバランスが崩れると、

脂質やタンパク質、DNAなどがダメージを受ける

ことがあります。

いわゆる、

「酸化ストレス」

ですね。

ところが!

ここで話は終わりませんでしたね☺️

私たちの身体は、ROSをただの邪魔者として扱っているわけではありません。

免疫では、細菌などと戦うための武器として使ったり、

運動などによる刺激を受けたときには、

「おーい!いつもより負荷がかかってるぞー!📣」

というような、細胞内のシグナル伝達にも利用したりしています。

つまり、

活性酸素=悪者

ではない。

そして、

活性酸素=少なければ少ないほど良い

というわけでもない。

……というのが、前回のお話でした😊

さて。

これらのことを踏まえて

こう思った方もいるかもしれません。

なるほど。
活性酸素にも必要な働きがあるんだね!

・・・・で?
私は何をすればいいの?

たかし

そうなんですよ!!🤣

私がここで、

「ですから活性酸素を悪者扱いしないでくださいね😉」

で終わったら、

「知らんがな!」

で終わりっすよね🤣

ということで今回は、

・ROSが増える(酸化ストレスにつながる)環境とは?

・酸化を促すものは、全部避けた方がいい?

・「抗酸化物質を摂る」より先に考えたいこと

などについて、
一緒に見ていきたいと思います!

そして最後には、

「じゃあ結局、私たちはどうすればいいの?」

まで、ちゃんと考えてみたいと思います😊

それでは行ってみましょう!

目次

酸化を防ぐには、何をすればいい?

こう聞かれたら、

皆さんは何を思い浮かべるでしょう?

ビタミンC?🍋

ポリフェノール?

ブルーベリー?🫐

最近では、

「抗酸化作用のある食品」

なんて言葉も、珍しくなくなりました。

もちろん、これらが悪いという話ではありません。

食事からさまざまな栄養素を摂ることは大切です。

でも――

今回は、その前に一つ考えてみたいんです。

そもそも、私たちの生活の中で、何が酸化ストレスを増やしているのでしょう?

何が酸化ストレスを増やしているか・・・?

たかし

そう!ここはとっても重要なお話!

ここを見ずに、

「抗酸化にはブルーベリー!」

「このサプリメント!」

「オーガニック食品!」

と、

“何を足すか”ばかり考えてもいいのでしょうか?🤔

実は私たちの生活には、

酸化ストレスに関わる要因が、たーーーくさんあります。

今回はまず、

「何を摂れば抗酸化できる?」

ではなく、

「私は毎日、どんな環境で生活している?」

というところから、

一緒に見ていきましょう👀

身の回りには酸化ストレス要因がいっぱい?

私達の生活の中で、ROSの産生、酸化ストレスに関わる要因がどれくらいあるのか…
これから見ていきますが..

あなたは、酸化要因について、思いつくものがありますか?

代表的なのは

1️⃣タバコ(喫煙)🚬

もう言わずもがなってところですね。

喫煙は活性酸素を増やす事では
真っ先に挙げられるものでしょう。

それから、私たちがまず避けて生きられないのは

2️⃣紫外線🌞

これも酸化ストレスを増やす要因の一つです。

特に女性、いえ、近年では男性も日焼け止めを塗るようになってきましたね。

また、避けるのが難しいものとして

3️⃣大気汚染🏭️

も挙げられます。

タバコは吸わなきゃ良いとしても、
紫外線とか大気汚染とか、防ぎようがないよね。

たかし

特に大気汚染なんか難しいですよね。
だけどこればかりじゃあありません。

明らかに、外からの刺激だよね!?ってものを挙げてみましたが

もっと身近な事柄について見てみましょう。

4️⃣過度な飲酒🍺

かつては

・適量なら身体に良い
・酒は百薬の長

などと言われていましたが、
現在ではこれは覆っています😅

私もお酒大好きなので、一概に「絶対辞めろ!」とは言いません(言えない)が、
適量を"人生のスパイス"として楽しむのが良いのかなって思います。

5️⃣睡眠不足🥱

厚生労働省のデータ(令和元年:2019年)では

睡眠が6時間未満の日本人が、全体の約4割だと言うことがわかっています。

・日本人の平均睡眠時間・・・約6時間42分
※年代別で見ると、働き盛りの40代・50代はさらに短くなり、6時間台前半(または6時間未満が過半数)となっています。

それだけ頑張ってるんだから良いじゃん?

頑張りは素晴らしいと思いますし、
働き盛りのお父さん、お母さん
勉強を頑張る受験生が
寝る間を惜しんで切磋琢磨しているのを、私は知っています。

が、いずれにしても逆効果なのです💦

ここでは詳しく書きませんが

「寝ない=頑張っている」

「寝ない=成果が上がる」

と言うのは、もう間違いだと、睡眠医学界の常識になってきています。

そうなの!?

たかし

そうなんです。

「酸化」の観点からも、睡眠不足はおすすめできません。

できるだけ、7~8時間、眠れる環境を作れると良いですよね。

私自身、睡眠は、とても興味のある題材です。今後、さらに勉強してまとめて、記事にしたいと考えています!

6️⃣偏った食事🍔

当然、食生活も酸化ストレスと無関係ではありません。

例えば、

  • 野菜や果物などが少なく、摂る食品が偏っている
  • ビタミンやミネラルなど、身体の働きに必要な栄養素が不足している
  • 必要以上のエネルギーを摂る生活が続いている
  • 調理や保存によって酸化した油脂を多く摂っている

など。

つまり食事は、

「抗酸化作用のあるものを食べる!」

だけではなく、

身体がもともと持っている防御システムを働かせるための材料を、きちんと摂る

という意味でも大切なんです。

過度な運動🏃💦

運動のやりすぎも、当然といえば当然、酸化ストレスになり得ます。

ここはRESTAとしても、とっても大切なところなので、

解説は後に回しますね😉

8️⃣長期間続く心理的なストレス😵‍💫

仕事、人間関係、家庭の問題などによる心理的な負担が長く続くことも、酸化ストレスとの関連が指摘されています。

さらに、ストレスによって睡眠不足になったり、飲酒量が増えたり、食生活が乱れたりすれば、ほかの要因とも複合的に絡んできます。

ちなみに・・・

ここまで挙げてきたものは、なんとなく「身体に悪そうだから」という理由で並べているわけではありません。

喫煙や過度な飲酒、大気汚染、睡眠不足などについては、それぞれROSの産生や酸化ストレスとの関係が研究されています。[1]

もちろん、すべてが同じ強さで身体に影響するわけでもなければ、「これをしたら即、酸化ストレス!」という単純なものでもありません。

私たちの身体は、日々さまざまな環境や生活習慣の影響を受けながら、そのバランスを保っているということですね☺️

沼田 ジム
身の回りにある、酸化ストレスに関わる要因

酸化を促すものは全部避けたほうが良いの?

たかし

こうやって見てきて、一口に「酸化ストレスの要因」と言っても、
いろいろあることが分かりますよね。

うん・・・
色んなことが「酸化ストレス」になるんだね。

・・・・・・

そこで考えがちなのが・・・

ぜーんぶ排除すれば良いんでしょ?

です。

物事には陰と陽がある

私は

19歳から

20歳の頃から35歳までタバコを吸っていました。

今では完全に辞めています。

お酒は

15歳から

上京した18歳から飲んでいます。

ですので、そんな私が

たかし

酒を飲むな!タバコも吸うな!

なんて、口が避けても言えません🤣
それにタバコには🚬

・タバコを吸うことで気分がスッキリした
・会議の前とか、「ちょっと気合入れるぞ!」って時に、みんなで一服した
・喫煙所でしかできない会話や仲間意識


など、酸化ストレスがどうこうではない、当時の時間の中でメリットがあったんです。

それは今でもそうでしょう。

お酒を飲めば🍶

・楽しい気分になれる
・みんなとワイワイ、コミュニケーションができる
・食事が美味しくなる
・デートが楽しくなる(飲める人となら)

特に日本人は、米作りなどの農耕を、みんなで行っていくうえで
お酒を飲む宴会やお祝い(ハレの日)を、大切にしてきた民族・文化がありますからね。

他にも、これまで挙げてきた事柄の中にも、陰と陽があります。

"ゼロ"ではなく、うまく付き合いたい

特に以下のようなものは、ゼロにしようとせず、適度に取り入れていきたいですね☺️

運動

運動は、エネルギーをたくさん作るうえで、活性酸素を増やすことになります。
かと言って、「運動をしないようにしよう」というのはナンセンスですよね。

沼田 ジム
普段「全然動かない人」は、ある日決心して「一気に運動しすぎる」パターンが多いです。
実は・・・

運動によって一時的にROSが増えること自体は、決して「身体に悪いこと」だけではありません。

研究では、運動によって生じるROSは単なるダメージの原因ではなく、身体に「いつもより負荷がかかったぞ!」と伝えるシグナルの一部として働くことが分かってきています。[2][3]

こうしたredox signaling(酸化還元シグナル)は、ミトコンドリアの適応など、運動によって身体が変化していく過程にも関わっています。[2][3]

つまり、

「ROSが増える → 悪い → じゃあ運動もしない方がいい!」

……とはならないんですね🤣

大切なのは、やっぱり**「ゼロにすること」ではなく「どう付き合うか」**なんです。

紫外線

紫外線(太陽光)も浴び過ぎは問題ですが、全くシャットアウトするのも考えものです。

ビタミンDは食事からも摂取できますが、太陽光に含まれるUVBによって皮膚で合成されることも、私たちにとって重要な供給経路です。

沼田 ジム
お肌のことだけじゃなく、体内(概日)リズムのためにも、日光を浴びることは大切です。
ビタミンDは・・・

食事から摂ることもできますが、太陽光に含まれるUVBを受けることで、皮膚でも合成されます。[4]

もちろんこれは「紫外線をたくさん浴びましょう!」という意味ではありません🤣
紫外線にも、避ければ避けるほど良い、という単純な話ではない側面があるということです。

減らせるなら、減らしたい

ここに挙げるのは、

私の感情・人間的スタンスとして、できるだけ無くしたけど"セロにするのは難しい"と考えるものです。

そして、さらに言うと、"生きている限り難しいのでは?"とも思えるものです。

・喫煙(紙巻きたばこだけでなく、加熱式たばこ等も含む)

・過度な飲酒

・慢性的な睡眠不足

・偏った食事

・大気汚染

・長期間続く心理的ストレス

沼田 ジム
私もタバコは辞めましたが、お酒や偏った食事を全くやらないか?と言ったら、そんな事ありません。

何かを足す前に見直してみよう

そうかあ…
酸化の予防を徹底することが、必ずしも
身体にとってのプラスになるとは言い切れないんだね。

たかし

おっしゃるとおりです!

第一回でもお話しましたが

ROS(活性酸素)は身体にとって必要なものです。

身体自らが作っているくらいです。

ROSを「少なければ少ないほど良い」と考えるのは少し違うようなのです。

必要なROSまで、とにかく消せばいい!という話ではないんですね。

でも私、ブルーベリー食べてるよ?

たかし

ん?ブルーベリーですか?

抗酸化作用があるからね!

たかし

それは良いチョイスですね!

ほら、最近
飲み会続きで
電子タバコも吸うし
仕事も忙しくて
4時間くらいしか寝てないからさ!

ちょっ…まっ💦🤣

それはブルーベリーに背負わせすぎです🤣🤣

え!?
なんならサプリメントも摂ってるよ!?

たかし

ちなみに、どんなサプリメントですの?

ビタミンCとかDとかEとか!

たかし

ちょっと待ってね、ちょっと待ってね(笑)

ここで繋がる"酸化以外"のこと

もうお解りかと思いますが、

食事に抗酸化作用のある食材が入っていれば

・飲酒習慣
・喫煙習慣
・睡眠不足
・重なるストレス

などを帳消しにすことができる、というわけではありません😓

もちろん、意味がないわけじゃないです。

でも、もし、

あなたが今の生活を振り返った時に、先程の

「"ゼロ"ではなく、うまく付き合いたい」ストレス

と

「減らせるなら減らしたい」ストレス

が見直せるなら見直してみてほしいと思います。

なぜなら

ブルーベリーやサプリメントを一つ追加することよりも、生活習慣そのものを見直すことの方が、身体全体に及ぼす影響はずっと広い場合があるからです。

今回は「酸化」をテーマに書いていますが

これら生活習慣を見直すことは

酸化ストレスだけでなく、
循環器・代謝・免疫・がんリスクなど非常に広い健康アウトカムに関わります。

そして、これまでRESTAコラムで書いてきた

「代謝」

「むくみ」

「炎症」

などにも繋がってくることなのですから✨️

そして、これは「酸化」だけの話ではありません。

実際、大規模な長期追跡研究では、喫煙しないこと・身体を動かすこと・食生活を整えること・適正な体重を保つことなど、複数の健康的な生活習慣を持つ人ほど、糖尿病・心血管疾患・がんのない期間が長いことが報告されています。[5]

つまり生活習慣を見直すことは、「酸化ストレスを減らすためだけ」にやるものではないんですね。

代謝も、循環も、炎症も、免疫も――全部、同じ一つの身体の中で起きていることです。

だからこそ、一つの栄養素や食品だけを見るのではなく、まず生活全体を見てみる。

そう考えると、

「酸化を防ぐために何を食べよう?」

という一つのテーマだけを追いかけるよりも、

食べる。動く。眠る。休む。

そして、減らせる負担は減らして、
必要な刺激とは上手に付き合っていく。

そんな当たり前のことを積み重ねていく方が、

身体全体を考えれば、ずっと大切なのかもしれません☺️

身体って、

「酸化だけ」

「代謝だけ」

「炎症だけ」

と、別々に動いているわけではありませんからね。

次回予告

さて次回は……

抗酸化作用のある栄養素は、たくさん摂れば摂るほど身体に良いのでしょうか?

食事から摂るのと、サプリメントで摂るのでは何が違うのでしょう?

そして

取り方によって起こるマイナス面とは!?

ということについて書いてみたいと

思います!!

はい!

ねえねえ、ブルーベリーは食べて良いんでしょ?

たかし

どうぞ!食べて下さい!!

ということで!

「今日が一番若い日」です!
何かを始めるのに、遅いということはありません!

一緒に明るい未来を造っていきましょう😊

今回もお読みいただき、ありがとうございました!

それでは、いってらっしゃーい✨️✋️

プライベートスタジオRESTA
村沢 貴志

記事の下にコメントや質問を入れていただけます!
ぜひあなたの疑問をぶつけてみてください✨
お待ちしています!

参考文献・資料

[1] Forman HJ, Zhang H. Targeting oxidative stress in disease: promise and limitations of antioxidant therapy. Nature Reviews Drug Discovery. 2021;20:689–709.
― ROS、酸化ストレス、抗酸化防御についての総説。

[2] Margaritelis NV, et al. Adaptations to endurance training depend on exercise-derived reactive oxygen species. Experimental Physiology. 2020;105(12):2099–2109.
― 運動によって生じるROSと身体の適応について。

[3] Ji LL, et al. Redox signaling in skeletal muscle: role of aging and exercise. Advances in Physiology Education. 2020;44(4):679–691.
― 骨格筋におけるredox signalingと運動適応について。

[4] NIH Office of Dietary Supplements. Vitamin D – Fact Sheet for Health Professionals.
― UVBによる皮膚でのビタミンD合成などについて。

[5] Li Y, et al. Healthy lifestyle and life expectancy free of cancer, cardiovascular disease, and type 2 diabetes: prospective cohort study. BMJ. 2020;368:l6669.
― 健康的な生活習慣と、主要慢性疾患のない平均余命との関連を調べた大規模追跡研究。

沼田 ジム

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RESTA代表

Takashiのアバター Takashi 農作物筋トレブロガー,パーソナルトレーナー

村沢 貴志
1986年生まれ。柔道整復師、パーソナルトレーナーとして15年の経験を持つ。群馬県沼田市の"日本一小さいパーソナルジム"プライベートスタジオRESTA(リスタ)を運営。

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