巷にあふれる"医学用語っぽい"言葉3選!!専門家の赤っ恥体験から学んだこと!

こんにちはー!😄
RESTAコラムの時間です✨️

9月に入って2回目のコラム。
週イチで投稿していますが、このRESTAコラムもなんだかんだで20記事目となりました✨️

沼田 パーソナルトレーニング

これもひとえに、読んでくださるあなたのおかげです✨️

たかし

いつもありがとうございます!!

さて!

今回のテーマは、ちょっと挑戦的かもしれません。
というのも、この話をすると、結構な割合で嫌な顔されたり、反論・口撃されたりするからです😅
それは何かというと・・・
「医学的じゃないのに、あたかも医学用語のように広まっている言葉」についてです。
名付けて

巷にあふれる"医学用語っぽい"言葉3選」です!

そんなの喋って大丈夫なの?

へっ?・・・やっぱりやめようかな・・・

今回、なぜこのテーマを取り上げたかと言うと

その昔、「私自身がよく分からずに"医学用語っぽい言葉"を使って恥をかいたから」なんですね😅

それは私が20代後半の時、知り合いの結婚式に呼ばれたときのことです。

私の席がある円卓の中に、同じくらいの歳の男女が半々で座っていました。
皆さんノリの良い方々だったので私は自己紹介として柔整師であることを明かし、さらに女性陣は皆看護師さん。
鼻の穴を膨らましながら楽しく談笑していたんですが、その中にお酒を飲めない子がひとりいらっしゃって聞いてみると
「妊娠中なんです」とのこと。

なるほど!と、喜ばしいことづくしですねと、談笑は続きました。

しかし私はここで、コメディカルに関わる者として恥ずかしい言葉を発してしまったのです。それが・・・

ドヤ~

妊娠って安定期に入れば安心なんですよね!

女性看護師たち

・・・

ちょっと酔ってても、割と一瞬の空気変動を見逃さない私・・・(笑)

『え…“安定期”って医学用語じゃないんですよ。でもそうだね、少し安心かな、あはは』とやさしく教授され、哀れみをもって返された私。

顔から火が出るくらい赤っ恥😂🔥

あの瞬間の私ときたら…もう穴があったら入りたかったです。

いやいや、優しく教えてくださってありがとうございました✨️

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専門職集団が一瞬固まった空気変動の図

でもそのおかげで気づいたんです。
世の中には、“医学っぽいけど医学用語じゃない言葉”がたくさんあって、便利なようでちょっと誤解を生むこともあるんだな、と。

というわけで今回は、その黒歴史から学んだことをシェアしつつ、みなさんと一緒に“医学っぽい健康ワードの真相”を楽しくのぞいていきたいと思います👀✨」

目次

"医学用語っぽい"言葉3選

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さて世の中には、健康や美容の分野で“それっぽい言葉”がたくさん出回っています。キャッチコピーとしては分かりやすいのですが、必ずしも正しいとは限りません。

ちなみに・・・
先程の「安定期」という言葉。これは「妊娠5か月に入ったから安定期です」という使われ方をしますが、正式な医学用語ではありません。妊娠12~16週ごろは流産率が低下するため、俗に「安定期」と呼ばれるだけ。妊娠に“絶対の安定”はなく、切迫早産や合併症のリスクは続きます。油断のないケアが大事ということですね😊

もちろん、その言葉が完全に悪いわけではなく、人を安心させたり、前向きにさせる作用もあるのですが・・・一方で、誤解を生んだり、商業的に利用されてしまったりするリスクもあるんです。

今日は、そんな“医学用語っぽいけど実は誤解されがち”なものを3つ取り上げてみたいと思います。

① デトックス

まずは王道、「デトックス」。
“毒素を体の外に出す!”という響きは、とてもわかりやすく、健康意識の高い人なら一度は耳にしたことがあるでしょう。ジュースクレンズ、スムージー、デトックススープ・・・。ちょっとオシャレで健康的な響きがありますよね✨

でも医学的に言うと、私たちの体はそもそも「解毒システム」を標準装備しています。腎臓が老廃物をろ過して尿に、肝臓がアルコールや薬物を分解し、便として排泄する。これが本来のデトックスなんです。

つまり、特別な食べ物や飲み物で“毒素がごっそり出る!”なんてことはありません。
ただし、栄養バランスの取れた食事を意識することで、その解毒システムがよりスムーズに働くのは確か。だから完全に無意味というわけではないけれど、誇大広告には要注意、ということです⚠️

② 「毒素が溜まる」

次は、「毒素が体に溜まっている」という言葉。
これもよく耳にしませんか? 「体の中に毒素が溜まっているから疲れるんです」とか「リンパの流れを良くして毒素を出しましょう」といったフレーズ。

一見もっともらしいですが、実際に“毒素”という物質は曖昧です。
体は常に代謝活動を行っていて、不要な老廃物は尿や便、汗などで排出されます。「毒素が溜まっている」という状態は、医学的にはほぼ存在しません。(もし本当に体に有害物質が蓄積していたら、それは“中毒”であり、病院に行くべき状態です💦)

でも、この言葉が人々に支持されるのはなぜか?
それは「疲れ」や「むくみ」といった自覚症状を“毒素が溜まっている”と表現することで、「原因が見える化」されるからです。ラベルを貼ると、なんとなく納得できて安心する。これが“ラベリング効果”の一例なんですね。

③ 血液サラサラ

そして3つ目、「血液サラサラ」。
健康食品やサプリの広告などで頻繁に耳にしますね。「これを食べれば血液サラサラ!」と。響きはキャッチーで、なんだか健康になった気がしてきます。

でも実際には、血液の“粘度”や“流れやすさ”は食べ物一つで劇的に変わるものではありません。確かにDHAやEPAといった成分は血小板の働きに影響しやすいことが知られていますが、それも「一定の食習慣を長期間続けたとき」に効果がある程度のもの。
「このジュース一本で血液サラサラ!」なんていうのは、誇張しすぎなのです。

ただし、これもラベルとしての力があります。
「血液サラサラ」という表現を聞けば、誰でも「なんか健康的だな」とイメージしやすい。これが行動を後押しするきっかけになることもあるのです。

他にもたくさんある"医学用語っぽい"言葉

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上に上げた言葉はほんの一部で、今回は細かく解説はしませんが、まだまだ沢山あります。

例えば…

  • 「更年期障害」 → 「更年期症候群」という診断名を使います。
  • 「ムチ打ち」 → 「頸椎捻挫」や「外傷性頸部症候群」。
  • 「五十肩」 → 「肩関節周囲炎」その中にも多数の原因が。
  • 「冷え性」 → 診断名じゃなく、症状の訴え。
  • 「血液サラサラ」 → 本来は抗血小板薬や抗凝固薬の効果を指す比喩表現。
  • 「自律神経失調症」 → 医学的にはあまり明確な診断基準がないけど、広く使われる便利ワード。

患者さんが使う言葉と、医学的な正確な用語は必ずしも一致しないんですよね。

信じ過ぎないことも大切

「肩が痛いから、きっと五十肩だ」

「子どもが足が痛いって言うんです。成長痛ですよね?」

はたまた

「わたしHSPなんです」

と言うように、医学用語っぽいから、それに当てはめることで納得できる。安心できる。
これが言葉による「ラベリング」です。

このコラムで例として出したわけですから、「五十肩」も「成長痛」も、はたまた繊細さんと呼ばれる「HSP」も、医学用語ではありません。医学的診断名でもありません。

「私は〇〇なんだ。だから今こうなっているんだ」と考えると納得ができますし、安心材料にもなります。ラベリングをすることで、私たちはとても気持ちが楽になるんです。

しかし、それを信じすぎていても、そこから抜け出せない側面もあります。
〇〇だと思いつづけていたことで、実は違う原因や真実が明らかになっても、それを指摘されると反発してしまうこともあるんです・・・。

あ、だから最初に、テーマが「挑戦的」って言ったの?

そうなんです

「病は気から」という言葉があるように、気持ちによって、実際とは違う病気を自分で作ってしまっている、何ていうこともあったりするんですよね💦

私はぎっくり腰だ→どこの院でも変わらない→私「これ、〇〇ですよ」→結果

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これはケーススタディ(具体例)として呼んでいただければと思います。

数年前、私が接骨院に勤めていた頃、ある患者さんが入って来ました。
初診(初めて)の方で、70歳くらいの女性。仮に"Kさん"としましょうか。

腰が痛いKさんはその日、何故か、いつも通らない道を通って帰っていると、私のいる接骨院が目に入り、入ってみたと言います。

・・・ちょっと!なんかいきなり怪しくない??

いや、当時の聞いたまんまを話してます😅


それで、Kさんは

Kさん

ぎっくり腰をやってから、ぜんぜん良くならないんです

と言います。

話を聞いてみると、一年前、電車の座席から立ち上がった時に腰を痛めてから、なんとその症状が一切変わらないまま今日に至ると。整体や整骨院、はり灸院など、いくつも通ってみたが変わらない、ということでした。

それを自分が治しました~ドヤーって言うんでしょ??

まあまあ待って待って✋️本質はそこじゃないんですよ😅

それで、実際に私が診させてもらったところ、腰と言っても、どちらかと言うと骨盤、仙腸(せんちょう)関節という部分が怪しいなと推察したわけです。痛みを出しているのが仙腸関節の可能性があると・・・。
そしてそれを説明した時、Kさんは

Kさん

なんですかそれ!?初めて言われました!ぎっくり腰じゃないんですか!?

と、びっくりされていました。
すると私もびっくりして、

えっ!?誰も何にも言ってくれなかったんですか!?

Kさん

私がぎっくり腰って言って、それをみなさんが治療してくださって・・・それだけですけど・・・え!?

つまりこれ、どういうことかと言うと
一年前に痛めた状態から、Kさんは自分で「ぎっくり腰」だと判断。それを、かかりに行った先々の先生に伝え、先生もその通りに治療(施術)をしていた・・・と。

これは私の憶測でしかありませんが、施術された皆さん(先生方)は、Kさんが言う「痛めた状況」と「ぎっくり腰」という言葉をそのまま受け取り、「この人はぎっくり腰」というラベリングをして施術したんじゃないかと・・・。Kさん本人も、同じように自分の腰をラベリングしていた・・・。憶測ですよ?

えっ・・・でも、ぎっくり腰じゃないの?
状況からしてそうとしか思えないんだけど・・・。

確かに、痛めたその時は、よく言われるぎっくり腰のようなストーリーですよね。だけど

ぎっくり腰って何?
どこをどう痛めたの?
何がどう傷んでるの?
どんな動作で痛いの?
他にどんな症状があるの?
腰痛以外の症状は?

もっと細かく言えば、整形外科など病院でレントゲンを撮り、圧迫骨折や、辷(すべ)り症やヘルニアなど、画像でしか解らないことを調べ、それらの可能性がなくなった時、初めて

お医者さん

腰の捻挫だね

とか

お医者さん

筋肉を痛めたんだね

となり、最終的に

お医者さん

いわゆる"ぎっくり腰"と思っていいよ

となるんです。

なので私は、Kさんの言う事を信じなかったわけではありません。
しかしKさんの言葉に乗らなかったことは確かです。彼女はそう言うけれど、実際に触診や動作チェックをしてみないと、どこがどうなっているのか、推察できないからです。

そうして私は、いくつかのチェックをしたうえで、「これは仙腸関節が痛みを出している可能性がありますね」という言葉を発するに至った、というわけです。

それに、いわゆる「ぎっくり腰」だったとしても、一年も痛みが変わらないなんてことありませんからね😅
その時点で、何か骨のバランスがおかしくなっているのが戻っていないとか、構造的にどこか問題が起きていると考えるのが妥当です。

そうして施術を終えたKさんは

Kさん

わあ!痛くなくなった!奇跡ってあるんだわ!!

絶対ウソッッ!!!!!

えっ!?ウソなのッッ!?

・・・なんだか私も書きながら、ウソっぽくて笑えてきました(笑)😂😂

いや、これはウソじゃないんです(笑)😂😂実際にあったことです✨️

もちろん一発で完璧に消えたわけではありませんでした。ただ、痛みを出していた動作や歩き方は、8割方良くなったと、私もKさんも認識しました。それから何度か通っていただき、2、3週間でほぼほぼよくなったという「症例」です。

この話で言いたいのは、"悩みをもっている本人が自分をラベリングする「セルフ・ラベリング」"があるということ。

そしてそれに引っ張られる人もいるということ。

良くも悪くも、ラベリングというのはそういうものなのだと思うのです。

そして、そのラベリングをする、されるシーンというのは本当に多い。
今のSNS飽和状態の時代でも、これは常に行われていることと思っています。

そして私も、誰かをラベリングすることもあるだろうし、私自身、ラベリングされているかもしれないんです。

大切なのはラベリングをコントロールすること

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ラベリングが悪いことであるという断言はできませんし、するつもりもありません。

最初にもお話したように、人はラベリングによって安心したり納得できたりするからです。
同じ言葉でラベリングされている人同士、仲良くなることもできるでしょう✨️これはラベリングの持つ『善の面』だと言えると思います😊

だけど、物事には裏と表、白と黒、光と影があるんです。ラベリングの『負の面』と言っていいでしょう。
それが先ほどお話しした、「ラベリングによって真実が見えなくなる」ということです。また、それを指摘されても、簡単に納得することもできなくなったりする可能性もあります💦

先程のKさんも、自分でぎっくり腰だとラベリングし、そのラベルを見て、もしかしたら施術する人もラベってしまった・・・可能性としては無いわけじゃないんです。

大切なのは、ラベリングをコントロールすることだと思います。

SNSなどの情報、またはあなたに近しい信頼できる人から「あなたは〇〇かもね」と、ラベリングをされた時、されそうになった時、それを真に受けることなく「そうかも知れないし、そうじゃないかも知れない」と、一旦噛み砕いて考えることができる。それが、ラベリングをコントロールすることだと思います。

つまり、「私は〇〇」というラベルをベターっと貼られるのではなく、「貼るかどうか自分で選択する」ことが大切なんです。

そうは言っても、簡単ではないでしょう。なぜなら、判断・選択するための知識や基準が無いからです。
特に専門的な分野となれば、その筋の人でないと判断は難しですよね💦

そこで、一つの手段は、相談できる人を見つけておくということです💡

それも"身近に"です。

あなたの人生に相談役を

体の調子が悪くなればお医者さんに行くのと同じように、あなたの悩みに対して、共感を持って、さらに客観的に意見をくれる人。専門的なアドバイスをくれる人。そういった人を一人、あなたの人生の中にスッと入れておくこと。生活の中に入れておくこと。これがとても大切だと思いますし、これは私からの提案です😊

どうしたら良いのかなー、と悩んでも

あっそうだ!この件ならあの人に聞いてみればいいわ!

と、その存在を知っているだけでもちょっと気持ちが楽になったりするものです。

お魚を買うにも、野菜を買うにも、昔はみんな専門店でした。そこで専門家が直接アドバイスをくれたんです。
今考えれば、これって結構すごいことじゃあないでしょうか?今日日、スーパーに行って魚のことを聞いたって、ほとんどの店員は解っちゃいませんよ!(スーパーの店員さんは悪くありません😅)

だけど、あなたが抱える悩みや困りごとを解決してくれるのは、スーパーじゃなくて、専門店なんです。

そんな専門店と、ちょっとでも相談できる関係を作ってみてはいかがでしょうか?

ラベリングをする前に、される前に、相談できる人がいるっていうのは、とってもあなたの生活を穏やかにしてくれると思いますよ😊

あ、

私のところじゃなくても良いんですよ(笑)

あなたの近いところで、良い所があれば、ぜひ行ってみてくださいね✨️

あなたの暮らしが、少しでも穏やかになりますように☆

さて!ちょっとまた熱が入って長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか😁✨️

とにかく、人は一人じゃ行きられないんだから、皆で助け合っていけばいいじゃないか!ってことですね(笑)

ということで!

「今日が一番若い日」です!
何かを始めるのに、遅いということはありません!

一緒に明るい未来を造っていきましょう😊

今回もお読みいただき、ありがとうございました!

それでは、いってらっしゃーい✨️✋️

プライベートスタジオRESTA
村沢 貴志

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RESTA代表

Takashiのアバター Takashi 農作物筋トレブロガー,パーソナルトレーナー

村沢 貴志
1986年生まれ。柔道整復師、パーソナルトレーナーとして15年の経験を持つ。群馬県沼田市の"日本一小さいパーソナルジム"プライベートスタジオRESTA(リスタ)を運営。

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